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デザインの視点から商品やサービスのマーケティング事例を考察するブログ

【スゴデザ】完全食「COMP(コンプ)」をデザインの観点から考察してみた

スゴデザ

秀逸にデザインされたマーケティング事例を紹介します。

「COMP(コンプ)」とは?

ヒトが健康に生きるのに必要なすべての栄養素を兼ね備えた食材「完全食」。

近年、健康ブームの中から様々な分野での完全食が世の中に出てきています。

その中でも日本で有名なのが「COMP(コンプ)」という完全食ブランドです。

「すべての栄養素を、 好きな時に、好きなだけ。」というコピーの下、パウダー・グミ・ドリンクの3つの製品を展開していますが、この記事ではCOMPをデザインの視点から考察する中で、マーケティング活動の裏にある生活者インサイトを掘り下げたいと思います。

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秀逸なデザインのポイント

この「COMP」のマーケティング的な秀逸さは以下の2点と考えます。

ターゲットに沿ったコミュニケーション

「COMP」はターゲット層に合わせた緻密なコミュニケーション戦略をとっています。

ゲーマー

栄養不足がちで食費よりも課金が大事なゲーマーに対しては、プロゲーマーへのスポンサー活動を通じてブランド認知を測っています。世界的にもeスポーツが盛んになっていく中で、ゲームをしながらでも簡単に摂取できる完全食としての地位を確立しています。

オタク

自分の健康よりも推しの作品やアイドルを大事にしてしまいがちなオタクに対しては、オリジナルキャラクターの「COMPちゃん(仮)」を制作して、コミケなどへのブース出展を通じて認知拡大を図っています。コンビニ菓子や飲料を日常的に購入している層に対しては、とにかく名前を覚えてもらおうという戦略だと思われます。

クリエイティブ系

その他のアーリーアダプター層や企画・クリエイティブ職などの流行に敏感な人に対しては、日経トレンディなどの王道メディアでの話題拡散を測っています。

以下の記事は「TREND EXPO TOKYO 2017」というイベントで日本マクドナルドの足立光氏とエステーの鹿毛康司氏が、「コンプが5年後、今の商材およびその拡張で成功して年商300億円企業になっているとして、そのときの競合環境はどうなっているか、またその中で競合優位性を築くために、どんな手があるか?」という課題を解く対決を行った時のものです。

このようなメディアを通じてアーリーアダプター層を確実に捉えるコミュニケーションを図っていきました。

trendy.nikkeibp.co.jp

COMPは異なるターゲットに対して緻密なコミュニケーションをデザインし、ターゲットに合わせた展開を通じて根強いブランディングを行っています。

シーンに応じた製品展開

日本の完全食ブランドというとCOMPやベースパスタが有名ですが、COMPはその製品展開が他よりも多角化しています。

・時間のない朝は、水に溶かして飲むパウダータイプ。
・移動中や小腹が空いた時は、片手で食べれるグミタイプ。
・常温保存が可能なので自宅や仕事場に持って行けるドリンクタイプ。

とそれぞれのシーンに応じた製品展開をすることで「食が細いときや食欲がないときもしっかりと栄養をとることができる」というCOMPをきめ細かく浸透させようとしています。

このようにコミュニケーションもプロダクトも現代の「時間が惜しくて、ついつい健康を犠牲にしてしまう」生活者のインサイトに刺さるようにデザインされているのがCOMPの強さであり、参考にすべきポイントであると思います。