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デザインの視点から商品やサービスのマーケティング事例を考察するブログ

【スゴデザ】予約から始まるマーケティング!ANA「夏の旅割」が秀逸な件

スゴデザ

秀逸にデザインされたマーケティング事例を紹介します。

「夏の旅割」とは

ANAが展開する早期に予約をすることで割引を受けられ、お得に旅に出られるキャンペーンです。

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秀逸なデザインのポイント

旅の意味転換

従来は航空券や旅行の広告と言えば「今ならハワイがお得!」であったり、「ホテルとセットで20%オフ」といった割引訴求が中心でした。しかし、このANA「旅割」では「チケットを取った瞬間、旅が始まる。」というコピーの通り、チケットを取った後のワクワク感を中心に訴求しました。
「当日」のことだと思われている「旅」を「チケットを取った後すべて」に拡張・意味を転換した好事例です。

人間の心理に基づくコピー

人は今もらえる1万円と1週間後にもらえる1万円だったら今もらえる1万円の方に価値を高く感じます。これは「時間の経過による価値の目減り具合=時間割引率」に基づいて未来の1万円が過小評価されているからです。

「旅割」の場合、従来のコピー(「ホテルとセットで20%オフ」)と現在のコピー(「チケットを取った瞬間、旅が始まる。」)では生活者は以下のような効果を感じます。

従来:75日前までに予約をすれば、75日後には2万円の得をする。

現在:今予約をすると、旅行までの75日間わくわくし続けられる。

もう、どちらが魅力的か一目瞭然ですね。

生活者にとっては今すぐ効果を感じられる現在のコピーの方が魅力的に感じられることでしょう。

このように、ANAの「旅割」は生活者にとっての「早期予約」の意味を転換した好事例と言えるのでないでしょうか。